「鵜川の棚田」は高島市の最南端、琵琶湖の西岸に連なる比良山系に位置しています。約500枚の棚田が山々に広がり、棚田からは日本一大きな琵琶湖のパノラマが堪能できます。さらに棚田の中ほどを電車が走る光景を写真に収めようと多くの鉄道ファンが訪れています。また、棚田と里山の境界を獣害から棚田を守る高さ1mほどの野面積みのシシ垣(石垣)が延々と続いており、この石垣が設置された江戸時代より棚田を大切に守るという先人の熱い思いが伝わってきます。平成28年より鵜川棚田保存会を立上げ、棚田オーナー制度を実施し、農業体験を通して棚田の美しさだけでなく、保全管理の厳しさを理解してもらい棚田保全の輪を広げています。例年、約150名の棚田オーナーが田植え・稲刈りの活動に参加され、約3,800㎡の耕作放棄地を農地に復活させました。令和2年度には県事業「しがのふるさと支え合いプロジェクト」により「株式会社パソナ」と連携協定を結び、棚田オーナー制度のイベント時や「棚田米のおにぎりドライブスルー」といった棚田地域の魅力を発信する企画・運営に協力を受けて取り組んでいます。他に、平成29年には棚田保存会を母体として市・県・JAと連携し「鵜川果樹生産振興協議会」を設立。耕作放棄地を活用した果樹栽培に取り組んでいます。今後、実った果樹を地元の直売所「うかわファームマート」で販売するほか、観光果樹園や体験農園、果樹オーナー制を導入することで地域活性化に繋げようと計画しています。
棚田オーナー制
● 占有の田んぼ1区画:100平方メートル(共通の田んぼで農作業を実施)
● 年 会 費:33,000円/1区分
● 作業内容:田植え、稲刈り
● オーナー特典:収穫米 玄米35kg、「うかわファームマート」商品券等プレゼント(3,000円程度)
地域の特産品
鮒寿司(ふなずし)、近江牛、果樹
周辺のスポット
鵜川ふれあい交流館(うかわファームマート)、白鬚神社、フライボード琵琶湖
宿泊・温泉情報
高島市内にビジネスホテル等有り
耳より情報
基本情報
所在地 | 滋賀県高島市鵜川 地先 |
枚数 | 374枚 |
耕作面積 | 15ha |
耕作率 | 90% |
標高範囲 | 90 ~ 120m |
平均勾配 | 1/9 |
法面の構造 | 石積み |
開発起源 | 江戸時代 |
水源 | 湧水、小川 |
選定 | つなぐ棚田遺産 |
保存会 | 有 (鵜川棚田保存会) |
棚田オーナー制度 | 有 |
駐車場 | 無 |
お手洗 | 無 |
アクセス
↑↑↑ 航空写真に切り替えると棚田の全景を見れますよ!公共交通 | JR湖西線・近江高島駅前からタクシー利用で約10分 |
自動車 | 国道161号を北上し、道路標識「高島市」を過ぎたら左折し農道に入る |
お問合せ
鵜川棚田保存会 tel : 0740-36-1443