3戸の農家が守り継いでいる泉谷の棚田は「じいちゃんの棚田」として全国放送されたドキュメンタリー映画の舞台になった棚田です。棚田の下部から見上げると、大森山の中腹から谷底に向かって三方向から流れ落ちる幾重もの波のように見えます。棚田上部の展望台から見下ろすと、谷筋に沿って両側から傾斜度1/3という急峻な棚田が迫り、しかも谷筋が下流に鋭く落ち込んでおり他に類例を見ない鋭さを感じる棚田です。地下水が豊富で棚田上部の水車を回しているほどです。清らかな水と昼夜の寒暖差により「泉谷棚田米」はブランド米としても知られていましたが現在は出荷されていません。またこの地域は、御祓という地名(旧御祓村)で、棚田のほかにも祠のある巨石群の「だらり権現」、紅葉が美しい「紅葉ヶ滝」、坂本龍馬脱藩の道など、たくさんの魅力を備えています。集落から5㎞も離れた山腹の棚田は、狭く急峻な山道を登り下りする生活を強いられ棚田に面した数件の農家も次第に減り、2020年代に入るとほとんどが耕作放棄地になっています。地元自治体も棚田存続に尽力してきましたが、集落の小学校の統廃合を期に、残念ながら衰退の道をたどっています。
TANADAS掲載地
|ページ更新情報|
2023.10.10 棚田紹介文更新
基本情報
所在地 | 愛媛県内子町北表 |
枚数 | 93枚 |
耕作面積 | 4ha |
耕作率 | 100% |
標高範囲 | 420 ~ 530m |
平均勾配 | 1/3 |
法面の構造 | 土坡、石積み |
開発起源 | 江戸時代末期 |
水源 | 湧水 |
選定 | 日本の棚田百選 |
保全団体 | 無 |
棚田オーナー制度 | 有 |
駐車場 | 有 |
お手洗 | 有 |
アクセス
↑↑↑ 航空写真に切り替えると棚田の全景を見れますよ!公共交通 | JR内子駅下車、タクシーで約20分 |
自動車 | 松山自動車道内子五十崎ICから内子町役場本庁のある五十崎地区を目指し、県道56号線を道なりに進むと御祓地区に至る。御祓地区中心部から棚田までは案内板があるので指示に従う。約10分 |
お問合せ
内子町町並地域振興課:Tel 0893-44-2118
内子町観光協会:Tel 0893-44-3790