トンネルを抜けると現れる桃源郷「いにぴちゅ」。ここは四方を山に囲まれ、秘境に見えることからそう呼ばれています。集落ができた歴史は約600年前までに遡り…
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石鎚連山の一つ石墨山の西麓に位置する井内地区は、古くから樒(しきみ)の特産地として知られています。棚田は井内川と支流の谷によって幾つかのブロックに…
かつて住民を悩やませた荒間地峠を抜けると蔵川地区に入ります。この地域は昔から米どころとして知られており、そこで作られる米は大洲藩の献上米となってい…
樫谷の棚田は、山裾を海に落とす壺神山の中腹にあります。昼間でも暗い、小型車がかろうじて通れるほどの細いつづら折りの山道を、この先に人家があるのか?…
佐那河内村は『日本書紀』神代記によると、高天原で天照大神が御田とした名が村名になっています。加えて『古事記』には、村西方の牛小屋地区には三社さんと…
田土の棚田は吉井川の支流、田土川の谷に沿って東へ、最奥部では北に向きを変えて 3 ㎞近く続いています。奥行きの長い棚田で、奥に入るほど左右に広がってゆ…
奥出雲地域は千数百年にわたり砂鉄を採り、炭を焼き、そして“たたら”を吹き続けてきました。大地を切り崩し自然の恵みである砂鉄を採取した跡地は棚田に変え…
吉川英治の小説『宮本武蔵』で、主人公が自らを「作州浪人」と名乗った地である美作市に上山の棚田があります。棚田の起源は、奈良時代とも言われ、最盛期に…
平安時代に活躍した陰陽師(おんみょうじ)として知られる安倍晴明と、そのライバルである蘆屋道満(あしやどうまん)。ここの集落には両者の塚があることか…
兵庫県のほぼ中央部、名峰千ヶ峰の南麓に位置し、鎌倉時代に開かれたとされています。最も高い法面には「寺積み」と呼ばれる反身になったものや、草刈りのた…
貝原は、約300年前にひらかれた森に囲まれた棚田です。一つ一つの田んぼは等高線に沿って作られていて、段差は小さく細長く広がっています。法面は石積みで、…
坂本は、小さな盆地状の地形に棚田があり、そのほぼ中央に集落がある珍しい里村です。また石積みにも特徴があり、大きな石は下に、小さな石は上に積み上げ、…
喜多方市は会津盆地の北縁にありラーメンと蔵造りの建物で知られます。市の西部、旧山都(やまと)町の本木・早稲谷地区。一ノ戸川の支流、早稲谷川沿いに家屋…
宮城県の最南端にある丸森町。町の北部を流れる阿武隈川に沿った国道349号線から、案内標識に従って1.4㎞登ると沢尻の棚田があります。東北には珍しい石積み…
京都市の市街地から見て北西に位置する奥座敷・嵯峨。その標高400~450mほどの範囲に約800の棚田が広がります。嵯峨越畑(こしはた)と嵯峨樒原(しきみがはら…