平安時代に活躍した陰陽師(おんみょうじ)として知られる安倍晴明と、そのライバルである蘆屋道満(あしやどうまん)。ここの集落には両者の塚があることから、二人が激戦を繰り広げた地ではないか、とされています。棚田の起源は明らかになっていませんが、約1000枚の棚田が30~40段、等高線状にひらかれており、明治時代から大正時代にかけて石積みが積まれました。1999年に棚田百選に選定されましたが、峠を挟んで隣には「田和の棚田」もあり、足を伸ばせば一度に両方見ることができます。
2000年に保全組合が設立され、ボランティアの受け入れています。水源を天水と溜め池に頼っていて、代掻きは菜種梅雨の時期の雨を溜めて行われるため、4月上旬には田作りが始まるそうです。
TANADAS掲載地
特産品
佐用もち大豆を使った味噌や豆腐、ひまわり油、そば、葡萄など(「ふれあいの里上こう月づき」「味わいの里三日月」の直売所、道の駅「宿場町ひらふく」などで販売)
周辺情報
兵庫県立大学西はりま天文台、田和の棚田(徒歩15分)
宿泊・温泉
町営笹ケ丘荘、「ゆう・あい・いしい」など。温泉施設「佐用スターリゾート佐用の湯」がある
基本情報
所在地 | 兵庫県佐用町大木谷 |
枚数 | 988枚 |
耕作面積 | 23ha |
耕作率 | 40% |
標高範囲 | 200 ~ 300m |
平均勾配 | 1/8 |
法面の構造 | 土坡、石積み |
開発起源 | 石積みは明治末〜大正時代にかけて積まれた(棚田はそれ以前からある) |
水源 | 天水 |
選定 | 日本の棚田百選 |
保全団体 | 乙大木谷棚田保全組合 |
棚田オーナー制度 | 無(2020年3月末終了) |
駐車場 | 有 |
お手洗 | 有 |
アクセス
↑↑↑ 航空写真に切り替えると棚田の全景を見れますよ!公共交通 | JR姫新線および智頭急行智頭線佐用駅下車、タクシーで約10分、徒歩で約60分 |
自動車 | 中国自動車道佐用ICから県道240号線経由で、県道524号線に入る。間もなくすると棚田の案内板が見えてくる。ICより車で約10分 |
お問合せ
佐用町農林振興課:tel. 0790-82-0667
佐用町観光協会:tel. 0790-82-0670