復田により景観が蘇りつつある棚田

上山(うえやま)| 岡山県美作市

吉川英治の小説『宮本武蔵』で、主人公が自らを「作州浪人」と名乗った地である美作市に上山の棚田があります。棚田の起源は、奈良時代とも言われ、最盛期には8300枚ほどの規模だったといわれています。精緻に積み上げられた石積は今も健在で、ちょっとした遺跡のようです。棚田は小さな谷に沿って3つのグループに分かれているため全てを一望に収めることはできませんが、標高290mの上山神社から見ると、神社の森北東方向以外の全てに棚田が広がっていて、管理の行き届いた田と放棄された田が交じってはいますが、かつては360度に近い角度で千枚田を見渡すことができ、さぞかし見事な景観だったろうと想像されます。
一時は見る影もなかったこの千枚田が、2000年頃から少しずつ蘇り始めました。 最近では1年ごとに風景が変わってゆくのを見ることができます。
TANADAS掲載地

特産品

黒豆、ぶどうなど(道の駅「彩菜茶屋」で購入可)、薬草商品、ジビエ肉、鹿革クラフト、木工クラフト、棚田アイス

周辺スポット

カフェ「いちょう庵」(地域内で日.月および祝日の営業)、和気町奥塩田地区、田土地区の棚田

宿泊・温泉

大芦高原温泉「雲海」、湯郷温泉(車で20分)、大芦高原キャンプ場古民家のお宿 IGOCOCHI(イゴコチ)、ほか地域内に民泊4軒

基本情報

所在地 岡山県美作市上山
枚数 8300枚
耕作面積 100ha
耕作率 約30%(5%から再生中)
標高範囲 250~570m
平均勾配 1/5
法面の構造 石積み
開発起源 奈良時代
水源 溜め池(大芦池)
選定 日本ユネスコ協会連盟プロジェクト未来遺産
保存会 認定NPO法人英田上山棚田団、一般社団法人上山集楽
棚田オーナー制度
駐車場
お手洗

 

アクセス

↑↑↑ 航空写真に切り替えると棚田の全景を見れますよ!

公共交通
自動車 山陽自動車道和気ICまたは中国自動車道美作ICから国道374号線に入り、塩田交差点を東へ。上山交差点を右折すると棚田に着く。(JR岡山駅および岡山空港から車で約60分)

お問合せ

認定NPO法人英田上山棚田団/一般社団法人上山集楽:
https://ueyama-shuraku.jp/

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