喜多方市は会津盆地の北縁にありラーメンと蔵造りの建物で知られます。市の西部、旧山都(やまと)町の本木・早稲谷地区。一ノ戸川の支流、早稲谷川沿いに家屋が点在し、川を遡れば名峰飯豊山に至ります。周辺はコナラ、栗、楓の広葉樹が広がり、秋の紅葉も美しく、山野草の宝庫です。棚田は、山腹水路・本木(もとき)上堰(うわぜき)を水源にして広がっています。この水路は今から270年ほど前の江戸時代中期に会津藩の命令で造成が開始され、12年の歳月をかけて1747年に完成した全長約6㎞のほぼ素掘りの用水路です。水は飯豊山麓の橅(ぶな)の原生林を水源とする早稲谷川から取水した清冽な水です。それ以来長きにわたり、上堰は地元の人々により維持管理されてきました。周辺にはほかにも、同様に歴史のある水路が幾つか存在すると言われます。
TANADAS掲載地
棚田オーナー制度
会 費:オーナー一区画(2アール程度)3万円(棚田の大きさにより変わります)、サポーター1万円
作業内容:水路掃除、田植え、草取り、稲刈り、収穫祭など
参加条件:棚田を愛する方ならどなたでも
作業特典:作業に参加すると会費割引あります。オーナーは取れたお米を全て持ち帰りできます。サポーターは18キロの白米をお渡しします
イベント
毎年5月4日:本木上堰に水を通すための堰浚い作業ボランティア募集(地区の集会所に宿泊が可能で、交流会も開催。棚田や本木上堰の見学は随時受け付けている)
棚田米販売
上堰米(コシヒカリ、ひとめぼれ)や、醸造したお酒の販売
「上堰棚田地域振興協議会」の直販所で販売されている
特産品
アスパラガス、そばなど
周辺スポット
JR磐越西線の列車が渡る「一ノ戸川橋梁」はSLの撮影スポット
温泉
公共温泉施設「いいでのゆ」(車で10分)
基本情報
所在地 | 福島県喜多方市山都町相川字大谷地など(本木行政区内) |
枚数 | 80枚 |
耕作面積 | 6ha |
耕作率 | 50% |
標高範囲 | 250 ~ 300m |
平均勾配 | 普通 |
法面の構造 | 土坡 |
開発起源 | 270年前(江戸時代中期~末期) |
水源 | 本木上堰(早稲谷川) |
選定 | ふくしまの水文化 |
保全団体 | 本木・早稲谷 堰と里山を守る会 |
棚田オーナー制度 | 有 |
駐車場 | 無 |
お手洗 | 無 |
アクセス
↑↑↑ 航空写真に切り替えると棚田の全景を見れますよ!公共交通 | JR山都駅からタクシーで10分。(問い合わせ)山都タクシー:0241-38-2025 |
自動車 | 磐越自動車道会津坂下ICを降り、国道49号線を経由、県道43号線で山都町中心部から山都町一ノ木方面へ7㎞北上。ICから約40分 |
お問合せ
本木・早稲谷 堰と里山を守る会:tel. 080-2833-4196(浅見)
http://www.facebook.com/sekitosatoyama