江戸の石工を輩出した石垣の村の棚田

石垣の村(いしがきのむら)| 宮崎県日之影町

日之影町は神話の里で、棚田のある戸川集落に入ると立派な石積みの民家や蔵、塀、田畑に圧倒されます。江戸末期の嘉永・安政期には優れた石工達がいて、江戸城修復にも招かれたといいます。1.5kmも離れた水源渓流から引水し4戸分5aの開田が始まりで傾斜1/3の急峻な地形の城郭を見る様な立派な石垣の中には、高さ11mの石積みの畦があり国内最高の石垣を誇っています。
この地域はムギ・アワ・ヒエなどを常食にしていたため米食への憧れは強烈で、やがて人々は長大な用水路「七折用水」を築く。用水路は日之影川上流の取水口から全長38kmにおよぶ県下最長規模でした。工事は幾多の懸崖をゆくトンネル工事が多く、難工事で明治・大正・昭和と時代を超えて継承されやっと完成し、現在も戸川の棚田を潤し続けています。
TANADAS掲載地

特産品

チキン南蛮(道の駅「青雲橋」で食べられる)、栗きんとん「栗九里」、柚子を使ったゼリー、ゆずっこ、柚子柿など

周辺スポット

石垣茶屋(集落内の研修・宿泊施設)、英国館(社交施設)、道の駅「青雲橋」(特産品販売所、レストラン)

温泉・宿泊

日帰り温泉「日之影温泉駅」、あさだや旅館、TR列車の宿ゲストハウスHirosya「御宿 若松屋」

基本情報

所在地 宮崎県西臼杵郡日之影町戸川
枚数 104枚
耕作面積 3.7ha
耕作率 85%
標高範囲 194 ~ 334m
平均勾配 1/4.2
法面の構造 石積み
開発起源 嘉永~安政年間
水源 河川上流より引水
選定 日本の棚田百選、文化的景観地区
保全団体 戸川地区石垣の村管理組合
棚田オーナー制度
駐車場 有(石垣茶屋利用)
お手洗 有(石垣茶屋利用)

アクセス

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公共交通 JR日豊本線延岡駅下車、日之影行きバスに乗り「青雲橋」バス停で下車。さらにタクシーで戸川公民館を目指す
自動車 延岡市街から国道218号、県道6号線に入り、戸川公民館を目標に進む。国道から9㎞

お問合せ

日之影町地域振興課:tel. 0982-87-3910
日之影町観光協会:tel. 0982-78-1021

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