かつて住民を悩やませた荒間地峠を抜けると蔵川地区に入ります。この地域は昔から米どころとして知られており、そこで作られる米は大洲藩の献上米となっていました。2016年度は愛媛県新嘗祭献穀田にも選ばれています。
棚田は、橡元川に流れ込む数本の谷川に沿う形で幾つかのグループに分かれています。近年、耕作しやすいように広げた為、石積みが土坡に変わった田もあり、悠々と流れる棚田と表現できます。「一目千枚」という規模ではありませんが、多くの田が西向きで夕陽の撮影になるのに対し、ここは東側が開けているため、朝陽が昇る棚田としてカメラ愛好家には人気だといいます。また、天日干しと農薬や化学肥料を5割以上削減したこだわり耕作を行っています。
大洲市は加藤家六万石の城下町で、伊予の小京都ともいわれています。古い家並みは木蝋や和紙の問屋で賑わった街の面影を残しています。「臥龍山荘」は明治の豪商が建てた別荘で、国指定重要文化財となっています。
TANADAS掲載地
棚田米販売
天日干しにこだわり農薬や化学肥料を5割以上削減した棚田米は「エコえひめ特別栽培農産物」の承認を受け、「蔵川エコ米」の名でブランド化。2013年に「お米日本一コンテストinしずおか」特別審査(コシヒカリ以外の品種部門)で入賞。
【問い合せ】愛媛たいき農業協同組合 営農部(TEL:0893-24-4181)
特産品
いもたき(藩政時代から伝わる郷土料理で、夏芋(里芋)を大洲特有の甘めのダシで炊いたもの)
周辺スポット
大洲まちの駅「あさもや」、大洲のうかい、大洲城と城下町、臥龍山荘、樫谷の棚田(車で約1時間)
温泉・宿泊
日帰り温泉施設「少彦名温泉大洲臥龍の湯」、宿は旧大洲市市街地を中心に多数(問い合わせは大洲観光総合案内所へ)
基本情報
所在地 | 愛媛県大洲市蔵川 |
枚数 | 約100枚 |
耕作面積 | 5.1ha |
耕作率 | 60% |
標高範囲 | 180 〜 260m |
平均勾配 | 1/6 |
法面の構造 | 土坡、石積み |
開発起源 | 江戸時代 |
水源 | 湧水 |
選定 | 無 |
保全団体 | 無 |
棚田オーナー制度 | 無 |
駐車場 | 無 |
お手洗 | 無 |
アクセス
↑↑↑ 航空写真に切り替えると棚田の全景を見れますよ!公共交通 | JR伊予大洲駅下車、タクシーで約30分 |
自動車 | 大洲市街から国道56号線を宇和島方面へ進み、「札掛」バス停前を左折し蔵川方面へ国道441号、県道44号線を経由。バス停から約7㎞(車で10分)ほど |
お問合せ
大洲市農林水産課:tel. 0893-24-1727
大洲観光総合案内所:tel. 0893-57-6655