アーチ型石橋の里にある棚田

両合(りょうあい)| 大分県宇佐市

大分県宇佐市院内町にある駅館川水系上流域の滝貞川は、同水系の小平川に交わります。その合流地点から200m程下流に両合川橋という石造アーチ橋があります。この橋の東側が滝貞集落、西側が小平集落です。2つの集落を流れる川が1つに交わることから「両合」と名付けられたといわれます。この両集落の急斜面にⅤ字型に広がるのが両合棚田です。2つの集落を結ぶ両合川橋は、大正時代に造られたアーチ型の石橋で、この棚田のシンボルとなっています。もともとこの両集落のある旧院内町は、79基の石橋があり、「日本一の石橋のまち」と言われています。両合棚田の起源は、室町時代に耕作が始まり、江戸時代には現状の石積みが築かれ、現在の形になったとされています。用水は川の水を利用し、周辺の川には国の特別天然記念物「オオサンショウウオ」が生息しており、南院内地域が九州唯一の生息地であり、生息地域の南限です。両集落ともに、小集落で、高齢化や人口減少が進んでいますが、昔ながらの掛け干しによる稲作を続けています。また、2016年に発足した「両合棚田再生協議会」主催の、「両合棚田フォトコンテスト」を毎年開催し、景観保全活動に力を入れています。
TANADAS掲載地

 特産品

かけ干し米(少量であるが「両合棚田再生協議会」で入手できる)
しいたけ、柚子、豊後牛など

周辺スポット

国宝・宇佐神宮(全国約44,000社ある八幡宮の総本社)、余の滝、逸見邸庭園、宇佐のマチュピチュ、鳥居橋(5連アーチの石橋)、岳切渓谷

温泉・宿泊

いんない余温泉」、他にもビジネスホテルや旅館がある。

基本情報

所在地 大分県宇佐市院内町小平、滝貞
枚数 約120枚
耕作面積 4ha
耕作率 57%
標高範囲 300 ~ 350m
平均勾配
法面の構造 石積み
開発起源 室町
水源 河川水(両合川)、ため池
選定 棚田百選、世界農業遺産
保全団体 有(両合棚田を守る会、両合棚田再生協議会)
棚田オーナー制度
駐車場
お手洗

アクセス

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公共交通 宇佐市市街地からタクシー利用でも約30分かかる
自動車 東九州自動車道安心院IC 、または院内ICから国道387号線経由で約15㎞

お問合せ

宇佐市観光・ブランド課ブランド推進係:tel.0978-27-8156(内線2393)
宇佐市観光協会:tel. 0978-34-4839

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