山都町緑川の左岸にあるのが菅の棚田です。通潤橋からは北西7.5mの菅台地にあり、小さな谷である「迫(さこ)」にひらかれていることから、棚田百選では菅迫田と呼ばれています。海抜400~450mに広がる35ha、517枚の棚田は、阿蘇外輪山斜面となる大矢野原のスカイラインのなだらかなスロープ、御岳の鋭角的な山容、阿蘇五岳の一つ、山嶺の形が印象的な根子岳の姿が見える雄大な景観です。江戸時代後期に通潤橋・通潤用水を造った布田保之助の叔父布田太郎右衛門が鴨猪井手(羚羊井手)を掘削し、菅の棚田は大きく拡大したといわれており、今もこの水路は使われています。緑川を渡る鮎の瀬橋の完成以前は、陸の孤島といわれた地域ですが、橋の開通により菅地区の生活様式は一変しました。
TANADAS掲載地
周辺スポット
鮎の瀬大橋(地域内にかかる橋)、夫婦岩(住民600人が藁わらを編んだ直径2m長さ80mの注し連め縄なわがかかる)、鮎の瀬交流館、菅里山レストラン(土・日のみ、予約制)、縁側カフェ(上菅地区の7軒の農家が中心になり、民家の縁側で田舎のゆったりした時間を提供、お茶請けに出される饅頭、にしめや漬け物が魅力 ※日曜のみ)、白糸台の棚田(車で15分)、峰の棚田(車で30分)、小笹円形分水
宿泊・温泉
基本情報
所在地 | 熊本県山都町菅 |
枚数 | 517枚 |
耕作面積 | 35.3ha |
耕作率 | 70% |
標高範囲 | 400 ~ 450m |
平均勾配 | 普通 |
法面の構造 | 土坡 |
開発起源 | 江戸時代末期 |
水源 | 河川 |
選定 | 日本の棚田百選 |
保全団体 | 菅地域振興会 |
棚田オーナー制度 | 無 |
駐車場 | 有 |
お手洗 | 有 |
アクセス
↑↑↑ 航空写真に切り替えると棚田の全景を見れますよ!公共交通 | 熊本市交通センターより馬見原行きに乗り「浜町営業所」下車。ここからタクシーで25分 |
自動車 | 九州自動車道山都中島西ICより国道445号線経由で、県道153号線経由で囲集会所を目指す。山都中島西ICから約30分 |
お問合せ
山都町農林振興課:tel. 0967-72-1136
山都町観光協会:tel. 0967-72-3855