南アルプスと甲府盆地を展望する棚田

御領(ごりょう)| 山梨県 甲斐市

山梨県甲斐市の北部、昇仙峡入り口にあり、天正11年(1583年)に徳川家康より天沢寺に賜った「御朱印」を受けて急斜面の地帯を開発した歴史を持ち「御領」の田と呼ばれました。甲斐市亀沢(かめざわ)と吉沢(きっさわ)の高台に位置しており、北は茅ヶ岳、南は甲府盆地、西には南アルプスを望むことができます。棚田は県道101号線に沿うように北へ、また市道に沿って東北へと2方向に細長く続きます。面積が広がったのは第二次大戦直後の入植者の開拓事業によるといわれます。かつては3ha1000枚以上あり関東随一の景観といわれ、昇仙峡に向かう観光バスが眺望の良い場所に停車しガイドが説明したこともありました。現在は約800枚。耕作放棄が増えたため、2003年に地元の山梨県庁職員とOB、旧敷島町役場職員が中心となり「NPO法人敷島棚田等農耕文化保存協会」が設立され、景観の保全、周辺の耕作放棄田の整備、地主への耕作再開の呼びかけなど活動の結果、現在約70%が棚田として復活しています。
TANADAS掲載地

棚田オーナー制度

※オーナー制度は実施しているが、現在、新規の募集なし

ライトアップ・イベント

6月中旬:ろうそく祭り

周辺情報

甲斐敷島梅の里クラインガルテン、小林牧場黒富士農場、昇仙峡、登美の丘ワイナリー

温泉・宿泊

山宮温泉(3㎞)、神明温泉 志麻の湯(5㎞)、市内には、神の湯温泉、ラドン温泉などの旅館や温泉付きホテルの「リブマックスリゾート甲府」がある

基本情報

所在地 山梨県甲斐市大字亀沢字御領ほか
枚数 800枚
耕作面積 2ha
耕作率 約70%
標高範囲 350 ~ 450m
平均勾配 1/13
法面の構造 石積み(一部は土坡)
開発起源 約400年前の江戸初期
水源 亀沢川から御領堰、荒川から吉沢堰で引水
選定
保全団体 NPO法人敷島棚田等農耕文化保存協会
棚田オーナー制度
駐車場
お手洗

 

アクセス

↑↑↑ 航空写真に切り替えると棚田の全景を見れますよ!

公共交通 JR中央本線甲府駅から山梨交通の昇仙峡行きバスで「桜橋」バス停下車、徒歩20分
自動車 中央自動車道双葉スマートICから県道101号線を北上。大下集落を過ぎ新中下橋を右折すれば棚田が広がる。ICから約20分

お問合せ

NPO法人 敷島棚田等農耕文化保存協会:tel. 055-277-6138(小田切宅)

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