日本三大石積み棚田の一つ、豪雨災害から復旧途上の棚田

広内・上原(ひろうち・うえばる)| 福岡県八女市

※上の写真は2012年7月以前に撮影されたものです

急斜面の棚田は、幅1mに満たないところもあれば、長さ300mになる田んぼもあります。石積みの高さは人の身長より高いところが多い。よく見ると、表面に凹凸や隙間がなく、垂直に連なっています。その佇まいは精巧につくられた城壁のようでもあり、天に向かう階段のようにも見えます。この景観は、1994年に「美しい日本のむら景観コンテスト」で農林水産大臣賞を受賞しました。
棚田の段数は137段、比高差200㍍以上の斜面に拓かれており、星野川の河谷を隔てて対岸から一望することが出来ます。秋、黄金色の無数のハサ掛けが彼岸花の朱に彩られる景観は見事です。しかし、2012年の九州北部豪雨災害で棚田は甚大な被害を受け、水源はほぼ壊滅し耕作休止に追い込まれました。自治体や多くのボランティアの数年にわたる努力で取水口の工事も完了しましたが、5年間の空白期間で農家さんの耕作意欲は減退し、復田には至っていません。幸い石積みの畦は残されており地元ボランティアの努力により文化的景観として畦の管理と彼岸花の保護の活動は行われています。かつての美しい棚田の再生が期待されています。
TANADAS掲載地

|ページ更新情報|
2023.10.10 棚田紹介文更新

特産品

八女茶

周辺スポット

星のふるさと公園(茶の文化館、星の文化館、平和の塔)、レストラン「湖畔」

宿泊・温泉

立ち寄り温泉施設「きらら」池の山荘のほかキャンプ場、民宿もあり

基本情報

所在地 福岡県八女市星野村広内・上原地区
枚数 425枚
耕作面積 12.6ha
耕作率 耕作休止中
標高範囲 300 〜 400m
平均勾配 1/4
法面の構造 石積み
開発起源 1837年
水源 渓流
選定 日本の棚田百選、つなぐ棚田遺産
保全団体
棚田オーナー制度
駐車場
お手洗

アクセス

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公共交通 うきは駅下車、タクシーで25分。または羽犬塚駅よりタクシーで45分
自動車 九州自動車道杷は木きICからうきは駅前経由で県道52号線に入る。うきは駅前から17㎞約25分

お問合せ

八女市星野支所まちづくり推進係:tel. 0943-52-3112
星野村観光協会:tel. 0943-31-5588

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