大中尾棚田のある外海地区は隠れキリシタンの里として知られ、遠藤周作の代表作の一つ『沈黙』の舞台となった町でもあります。地区のそこここにキリスト教文化の影響が残っており、2018年には「潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産に登録されました。棚田は日本一の清流に選ばれたこともある神浦川(こうのうらがわ)左岸の丘の上に広がっています。棚田のいちばん高いところからは角力灘(すもうなだ)越しに五島列島まで眺めることができます。
開田は今から約270年前の江戸時代中ごろ、大村藩によるといわれています。棚田を潤す水路は「大井手水路」と呼ばれ、200年ほど前に開削されました。神浦川の上流から4キロ以上の長さで引かれており、毎年春先にはボランティアも参加して水路の掃除が行われます。この棚田の石積みは、地元で女石と呼ぶスレート状の結晶片岩と、男石と呼ばれる玄武岩の組み合わせで作られています。玄武岩を下に据え、細工が比較的容易な結晶片岩を上に積み重ねたもので、数個の玄武岩を中心に据えて周囲に結晶片岩を積んだものなど一見無造作に積まれているように見えるがとても堅固です。
TANADAS掲載地
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2022.06.10 投稿写真追加
棚田オーナー制度
会 費:30,000円/1口(1年間)
作業内容:
田植え(6月)
草取り・草刈り(7月~8月)
稲刈り(9月下旬~10月上旬)
脱穀(10月)
参加条件:上記作業に参加出来る方。他に、自由参加の作業として、大井手水路の清掃作業などもあります。
※稲刈りと収穫祭は同日に実施します。
作業特典:白米30kg
作業時に食事の提供あり。(会費に含まれる)※1グループにつき4人分まで。
※その他、毎年地元で採れた野菜や加工品などの送付。例)かりんとう、かんころ餅、味噌、里芋、甘しょ等。
特産品
ド・ロさまそうめん、かんころもち、ゆうこう(柑橘)など(車で15分の道の駅「夕陽が丘そとめ」で購入可)
周辺スポット
大野教会堂(国指定重要文化財)、出津教会堂、旧出津救助院、遠藤周作文学館、池島
宿泊
旧外海町内にホテルが1軒。地区には農家民泊もある
基本情報
所在地 | 長崎県長崎市神浦下大中尾町 |
枚数 | 約450枚 |
耕作面積 | 約8ha |
耕作率 | 90% |
標高範囲 | 50 〜 120m |
平均勾配 | 1/6 |
法面の構造 | 石積み |
開発起源 | 江戸時代中期(1746年) |
水源 | 神浦川 |
選定 | 日本の棚田百選 |
保全団体 | 大中尾棚田保全組合 |
棚田オーナー制度 | 有 |
駐車場 | 有 |
お手洗 | 有 |
アクセス
↑↑↑ 航空写真に切り替えると棚田の全景を見れますよ!公共交通 | 長崎駅下車、長崎バス板の浦行きに乗り、「神の浦橋」バス停下車。約80分(桜の里ターミナルで乗り換えあり) |
自動車 | 長崎市街から国道202号線を海沿いに北上、神浦郵便局を過ぎて県道57号線に入る。長崎駅前から約70分 |
お問合せ
大中尾棚田保全組合 尾﨑正博:tel. 0959-24-0235
外海観光サイト「そとめぐり」:tel. 0959-24-0211