映画『八日目の蟬』の舞台になった瀬戸内の棚田

中山千枚田(なかやま)| 香川県小豆島町

奥行が狭く細長い曲線が幾重にも幾重にも重なる石垣の中山千枚田は、大きなもので5a~小さな田に至っては5㎡ほどしかありません。緩斜面と最上部のお寺の境内から湧き出る名水「湯船の水」(水百選)が、瀬戸内の島々の中で最も水源に恵まれた美しい棚田を作り上げています。
ここは農作と共に三百年以上続く伝統芸能が伝わる地で、「中山農村歌舞伎」は、役者から裏方まで地元の人が担い、年に一度、10月上旬に奉納歌舞伎として上演されています。また、稲の害虫を追い払い豊作を祈願する伝統行事「虫送り」は、映画『八日目の蟬』の撮影で再現されたのをきっかけに復活し、以来毎年7月上旬に初夏の風物詩として行われています。いずれの行事も無料で参加、観賞できる為多くの観光客やカメラマンが訪れています。
TANADAS掲載地

イベント

・毎年7月上旬:虫送り(稲の害虫を追い払い豊作を祈願する伝統行事)
・3年ごとに開催される現代美術の国際芸術祭「瀬戸内国際芸術祭」の主要会場の一つ。閉会後も小豆島では23作品が鑑賞できる

特産品

醤油、佃煮、素麺やオリーブ製品など

周辺スポット

こまめ食堂(千枚田の米をはじめ地元産の食材を使った昼食が食べられる)、道の駅「小豆島オリーブ公園」(車で15分)、壺井栄の小説「二十四の瞳」の映画村、寒霞渓など

宿泊・温泉

オリベックスうちのみ、オートビレッジYOSHIDA(道の駅「小豆島オリーブ公園」

基本情報

所在地 香川県小豆島町中山
枚数 767枚
耕作面積 12ha
耕作率 75%
標高範囲 100 ~ 230m
平均勾配 1/4
法面の構造 石積み
開発起源 南北朝時代~江戸時代中期
水源 湯船の湧水、殿川
選定 日本の棚田百選、美しい日本の歴史的風土百選、島の宝百景
保存会 有(小豆島町中山棚田協議会)
棚田オーナー制度 無(令和2年に休止)
駐車場
お手洗

アクセス

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公共交通 土庄港または池田港から小豆島オリーブバス中山線「春日神社前」で下車、目の前が中山千枚田。本数は少ない
自動車 土庄港から県道26号線、または池田港から国道436号線経由で県道252号線に入る。目標は春日神社。土庄港から7㎞、約15分。池田港から5㎞、約
10分

お問合せ

小豆島町役場農林水産課:tel. 0879-82-7026
小豆島観光協会:tel. 0879-82-1775

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