堂鳴海山を背にした傾斜三分の一の棚田

沼(ぬま)| 和歌山県有田川町

沼の棚田は、扇形の棚田として有名な蘭島(あらぎじま)の棚田から北西に約5kmと、1回で2ヶ所立ち寄れる距離にあります。かなりの急傾斜地で耕作には労力と危険が伴うため、モノラックや索道といわれる運搬設備を使用して農機具や苗、収穫物の運搬を行なうそうです。
ここでは水量の割に水田が多く、かつては水争いが絶えなかったとのこと。1781年に当時の庄屋・沼外記右衛門(ぬまげきえもん)が巧妙かつ緻密な分水の方法を考案したという記録が残っています。戦後この地域でも植林や、トマト・山椒への転作が進んでいましたが、2010年に「沼の農業をまもる会」が設立されました。近年では大学生のボランティアが入り、棚田の保全にあたっています。
TANADAS掲載地

特産品

有田みかん、生産量日本一のぶどう山椒、有田川の鮎、わさび寿司、なれ寿司

周辺情報

道の駅「あらぎの里」、生石(おいし)高原、蘭島の棚田

温泉・宿泊

しみず温泉健康館、宿泊施設付きレジャー施設「ふれあいの丘」、その他コテージ・個人旅館

基本情報

所在地 和歌山県有田郡有田川町沼
枚数 約300枚 (水田は100枚程度)
耕作面積 1.2ha
耕作率 70%
標高範囲 230 〜 570m
平均勾配 1/10
法面の構造 土坡、石積み(補修箇所)
開発起源 1781年(天明元年)以前
水源 宮本谷川
選定 和歌山 残したい棚田・段々畑
保全団体 和歌山大学観光学部学生ボランティア「棚田ふぁむ」
棚田オーナー制度
駐車場
お手洗

 

アクセス

↑↑↑ 航空写真に切り替えると棚田の全景を見れますよ!

公共交通 JR藤並駅下車、有田鉄道定期バスで「沼口」バス停下車、徒歩40分(※本数少ない)
自動車 阪和自動車道有田ICから国道480号線経由で道の駅あらぎの里を目標に進む。道の駅手前を左折、県道19号を経て180号線に入ると道路の両側が棚田。ICから35㎞

お問合せ

有田川町観光協会:tel. 0737-52-7345

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